Lyricon Series
Lyricon
ちまたではウィンドシンセ あるいはウィンドコントローラーのことを「リリコン・Lyricon」と表現する場合がありますが、「リリコン・Lyricon」とは今は亡きComputone社が作っていた1つの製品の名称で、この辺りは他に詳しいページが多々ありますので以下省略。
Lyricon
こいつが「Lyricon」「リリコン」です。他のComputone製品と区別するため『Lyricon1』と言われたりしますが。
詳しいことは他の変態な諸先輩方のホームページなどに記載されてるので割愛。蓋は写し忘れました・・・
残念ながら、完動品ではないんです・・・
(どの状態が「完動」なのかわかる方いますか?笑)
Lyricon II
ゲットできました(๑˃̵ᴗ˂̵)و しかし音源のみ。スティックなしです。内部のメンテナンスは現時点では未実施です。
2VCOの仕様で、動くなら十分遊べるはず…ぼちぼち行きますわ。
Wind Synthesizer-Driver (+ VCA回路)
「Wind Synthesizer-Driver」+ Oberheim TVS-1
伊東さんの影響でこいつが「リリコン」と言われるような気がしますが、こいつはOberheimのTVS-1(俗に言われるオーバーハイム2ボイス)にComputone社のWind Synthesizer-Driverを組み込み、DriverとTVS-1のマッチングのアッテネーターを本来ならばシーケンサーがある所に備えた、既に亡くなられたE.E.W.の「永塚 策英」さんが作成した物になります。
永塚さんは当初伊東さん用(1号機)を作っただけだったのですが、これまた金持ちのコアなファンの方が「同じ物が欲しい」と永塚さんの所に足繁く通い・時間をかけて頼みこみ、この2号機とTAKECONと同じような仕様の物まで作成となった経緯です。初代オーナーの話ではTVS-1を入手するまでが時間がかかったとのこと(1番は永塚さんを口説くところかな)。
こいつはなんとか稼働する状態をキープ出来てます。
経緯をブログの方にあげたものです↓
YAMAHA WX7
Computoneの製品ではないですが、こいつはやはりこのならびでしょう。
アナログCVではなくMIDIにてのコントロールですが、スミソニアンに入ってたりと、見た目・機能とLyriconの後継機でしょう。
試作段階では伊東さんもあちこちで使っておりましたが、製品化・一般販売となってからは伊東さんEWIに乗り替わっちゃったんですよね…ちょっとショックでした。しょうがないですかね、試作機は「楽器」として使えるレベルだったのが、市販機ではそのレベルには達してなかったとか…
7の次が11、そのあと色々見直された5まで出てきましたが、打ち切りになりしばらく経ちますね。WXは7しか所有しておりません。
なんかまた、ソプラノの形をした物が発表されてますが…
ポストリリコン
D&K
D&K's International Ltd. が正式な会社名ですが、「D&K」と略してます。
当時はComputone社のコピー品が色々と出たようで。当方の田舎では全く目にすることはなく、大人(なかみはタチの悪いガキのまま)になってからヤフオクやウェブの情報で知りました。
このD&Kも色々と出て消えたうちの一つで、このメーカーはウィンドシンセに限らずエフェクター・アンプなどの色々な楽器・音響機器を作っていたようで、E.E.W. 永塚さんとの関係も気にはなりますが…
さて、中身はほぼComputone社のスティック・ドライバーのコピー品らしいですが、他のポストリリコン類とは違い唯一アナログCVにアナログ音源という構成で操作性・出音がよく、プロのミュージシャンでも使っていた人がいるとかいないとか。いかんせんコピーなので…
けど好きです。
本家より安定度があったのはさすがMade In Japanでしょうか。
スティック
3色あったようです。シルバーとゴールド、その後にTAKECONにならってブラック。
価格設定の表記からいくと、Type2のときがシルバーのみ、Type3がでてシルバーとゴールド、その後にTAKECON仕様でスティックがブラック、パネルのシルクプリントも若干の変更とツマミがRITELの赤ツマミ。
ブラックは今まで私がヤフオクを見だしてから1本しか出なかったような…その1本はあの悪名高きw「よしめめ」が音源とセットで持ってます。
ということでうちのブラックちゃんはシルバーを黒に塗っちゃいました。(これとSEMでTravelersやってます)
今までメンテした分のシリアルをチェックしておりませんでしたが、個体でケーブルの長さ・コネクターのロックがあるなしなどケーブルまわりとか違いがあります。
画像は4本ありますが、シルバーが2パターンです。手前1本目のそのままのモノと2本目の磨いたモノ。しばらくほたっとくと酸化・腐食の皮膜ができちゃって1番手前のようになります。…これ以上磨くと地が出るか…
スティックのソフトケースも合皮のパターンがいくつかあったようです。
ドライバー(DR-1)
スティックへの電源供給と、スティックからのCV信号を音源に入れるために調整する部分です。
最初売り出されたのが「Type2」としての組み合わせで、スティックとドライバー・音源(VM-1)の組み合わせで568,000円(消費税が無い時代w)でした。これに音源のVM-1をさらに追加したり、その他のアナログ音源をドライバーの出力CVに対応させるか。シンセによっては無改造で接続できるものもあります。
音源(VM-1)
Type2の専用音源として発売されました。単体で89,800円。
オシレーターとフィルターにSSMのカスタムチップを使っており、プロフェット5と同じ(Rev.3は別)粘りのあるオシレーターでよい出音・・・とはいきませんでした。そこそこいい音はしていたようですが。その1番の原因はレゾナンスのつまみを最小・ゼロにひねっても少しレゾナンスが効いてしまい出音が細くなっております。この原因は対処できますがちょっと改造が必要です。
これ以外にも3VCOのVM-Xも発売されたはずです。CVモデルが398,000円、MIDI付きが468,000円と高価なうえ、受注生産品だったのでどれだけ存在するのか…
Type3(画像上がノーマル、下がTAKECON仕様)
ドライバーと音源を1Uにまとめてしまいました。価格はスティックセットでシルバー338,000円、ゴールドラッカー298,000円、TAKECON仕様のブラックは368,000円。
中を見るとドライバーと音源の2つ分の基盤が入っているのでお得なのかもしれませんが、金額はそれ相応ですね。
他の鍵盤付きアナログシンセを制御することは考えなかったのか、ドライバーの基盤ではGATE部分が省略されており、音源側もレゾナンスとVCAなどが省略されてコストダウンがはかられております。
この省略された「レゾナンス」の部分がType2に比べて出音のよさにつながっております。
後からTAKECON仕様が出てツマミがライテル社の赤ツマミになりました。
おまけ
新品で購入できていないので推測での内容ですが、今まで見てきたシリアルナンバーの感じからいくと、店頭の在庫で「これくださいな」ってパターンと「これとこれの組み合わせ作ってください」のパターンもあったもよう。シリアルナンバーがスティックとドライバー・音源とたいてい同じナンバーになっているのですが、スティック1本・ドライバー1台・音源が2台のセットで音源のナンバーが〇〇−1、〇〇−2と枝番が付いていたり、スティック1本・Type3が1台・音源(VM-1)1台で同じナンバーがふってあったり。しかもこのType3の組み合わせはSYNCのINとOUTが裏のジャックに用意されてたり(SOFTの方で結線してあり効果のほどは…?でしたが)、VM-1のレゾナンスの配線がやり直してあったり。
…このふたつの事例はD&K直の案件か、E.E.W.が関わってるか…
修理などを引き継いだといわれる茨城の取手の業者を調べて連絡を取ってみたことがありますが、時すでに遅しで資料などはすべて処分された後で、何も痕跡を得ることはできませんでした…
また、ブログの方でもあげておりましたが、「D&K」をWebでググると「PMG」とか「PMP」などの流れで最終的に「宝商株式会社」につながるのですが、宝商株式会社でも資料も残っておらず、その頃の職員も退職していないので何も答えられないとのことです。
Other's
ここら辺は話のネタに揃えただけで、稼働するかどうかもチェックしておりませんし、そのシリーズのすべては揃っておりません。
Anode STING
スティックはEW1で、2UのラックがEW1のドライバー・音源部、1Uの方がEW2のドライバーです。
EW1のスティック・ドライバー間の接続は「シールド1本」ですw。なのでケーブルは写っておりません。
EW2も1本の配線のはずですが端子がねじ込み式になっており、当方はスティックはゲットしていないので詳細はわかりません。RCA端子でもいいのかな?
BIAS MXB1
スティックの色が「ウツボ」柄のゴールドです。シルバーがくすんでるつもりでヤフオクで落として、手元に来たらびっくり。
完全MIDIコントローラーとして設計されてるのでスティックも本体も軽いですね。
MXB2もラインナップにあったようです。
JPEGデータ
紙ベースの資料です。